日本の財政問題の嘘!日本はむしろ資産大国だ!

日本は借金大国だという声を耳にします。
このままではギリシャのように財政破綻するぞ!と。

なのに日本の金利は低いままです。
世界で金融危機などが起こると、日本円が買われます。
もし本当に日本の財政が危機的な状況であるなら、マネーは日本から逃げ出して行くはずです。

日本国の財政状況の真実はどこにあるのか?
今更ですが、分かりやすくマトメてみようという試みです。

債務と債権をゴチャ混ぜにするな!

日本政府に借金が1000兆円ある。
日本の人口は1億人。
国民一人当たり1000万円の借金を抱えていることになるぞ!
タイヘンダタイヘンダ!

ふざけないでほしい!
日本国債の海外保有率は6%だ。
残りの94%は国内保有なのだ。
債務者がいるということは、必ず例外なく債権者が存在します。
債権者がいないなら、どこにお金を返せばいいのか?
債権者はどこに行ったのか?
ちゃんと日本にいます。
日銀が4割、銀行が4割、その他もろもろ日本国内の企業や団体、そして個人。

日銀などは別にして、日本国内の銀行などが債権者である以上、どちらかというと国民は債権者の側に入るのではないのか?
だって銀行に預金してますし。

債務と債権は表裏一体の関係なのです。

ここ重要ですよ!

お父ちゃんがお母ちゃんにお金を借りたようなものです。
一家単位では借入なんてない。
グループ会社で、子会社が親会社から借入しても、連結決算では相殺されてしまうようなものです。
官民全体での日本の国力に影響はない。

ちなみに日本の外貨準備高は1.2兆ドル。
官民全体での対外純資産は2.99兆ドル、27年連続世界一。

バランスシート(貸借対照表)を見てみよう!

企業の決算書を見たことがあるだろうか?

決算書には財務諸表が付いてます。
財務諸表にはバランスシート(貸借対照表)があります。
バランスシートの右側には負債の額が記載されています。
そして左側には資産の額が記載されています。
これを見れば、負債と資産のバランスが一目瞭然という便利な代物なのです。
債務超過などあれば一発で分かります。

銀行の融資審査部も、税務署も、投資家も、企業の財政状況を知るためには、まず一番最初にこれを見ます。
それほど重要で基本中の基本的なデータなのです。

では、日本政府の財政状況を知りたければどうすればいいのか?
日本政府のバランスシート(貸借対照表)があればいいのですが、果たしてそんなもの、公表されているのか、存在するのか。

ありますよ。
国の財務書類財務省
こんなに普通に、堂々と、誰でも簡単に見られるように公表されているのです。

ちなみに国単体の「国の財務書類」と、国の子会社も連結された「連結財務書類」とがあります。

連結ベースで見ると、負債合計は1,222兆円。そのうち、公債943兆円、政府短期証券85兆円、借入金31兆円、これらがいわゆる国の借金で計1,059兆円。

資産は総計672兆円。そのうち、現預金55兆円、有価証券120兆円、貸付金116兆円、出資72兆円、計363兆円が比較的換金可能な金融資産である。その他に、有形固定資産182兆円、運用寄託金109兆円など。

資産672兆円-負債1,222兆円はマイナス550兆円。
債務超過は単純計算で550兆円ということになる。
騒がれている国の借金1,000兆円と比較すると、あれ?こんなものか?と、なりませんか。

先進国と比較して、日本政府のバランスシートの特徴を言えば、政府資産が巨額なことだ。政府資産額としては世界一である。政府資産の中身についても、比較的換金可能な金融資産の割合がきわめて大きいのが特徴的だ。

ちなみに上記の連結財務書類には日銀が含まれていません。
こちらも連結するべきだと思うのでご参照ください。
日銀のバランスシート(財務諸表)
ただ日銀のバランスシート(貸借対照表)は特殊です。
発行銀行券が負債の部に計上されていますが、この辺の取り扱いについてはお任せします。(歴史などもあり面白いのですが、理解しにくい。)
よくわからないという人は、とりあえず今回は負債から取り除いてしまって結構だと思います。
でも、そんなことをやってると債務超過は更に減って、100兆円くらいになってしまう。
これでは、もはや債務超過とは言えないレベルだ。
どうだろう?
財政再建など必要なくない?

社会保障費の増加に対する対策

日本の財政収支に関しても財務諸表を見れば一目瞭然。
企業では損益計算書やキャッシュフロー計算書といわれるものが、業務費用計算書、資産・負債差額増減計算書、区分別収支計算書が記載されている。
もう少し分かりやすい資料として、財務省は「財政関係パンフレット・教材」というものを作っていて、グラフなどが多く直感的に分かりやすいと思います。

大雑把にいうと、国の収入である税収入は58兆円(59.6%)だが、支出である一般会計予算は97兆円(100%)。
その他収入5兆円(4.8%)を合わせても、34兆円(35.6%)足りません。
足らない分は借金で補わざるをえません。
毎年こんなことをやってて最悪だ!
サイアクダサイアクダ!

しかし冷静に見てみると、先述のように国債などによる借入に関しては、あまり悲観する必要もありません。
そのほとんどが、日銀や銀行など日本国内で消化されます。
そして、債務償還費や利払費についても、その支払先はどうせ日銀や銀行なのです。

問題は社会保障費が32兆円(33.1%)にも上ることでしょうか。
高齢化が進む日本において、たいへん大きな問題であることに違いはありませんが、結論から言うと、これもそんなに悲観する必要はないと考えています。

社会保障の問題についてはまた次回としておきたいと思います。

曇りなき眼で見定める

とにかく財務省やマスコミは日本の財政危機を煽り立てているわけだが、その嘘を見破る最大のポイントは、「借金に対しての正しい知識」と「正確なデータ」だ。
日本人は借金と聞くと悪いイメージ、ネガティブなイメージに偏りがちだ。
その割に不動産神話は根強く、自宅購入のためなら住宅ローンに抵抗はない。(不動産は資産であることに間違いはないが、建物は償却資産、維持管理費も結構かかりますよ)
借入があるからといって、その借入先や借入条件、目的等によって、その質は違う。

正確なデーターを得たければ、マスコミや著名人などの言うことを鵜呑みにせず、公式に公開されているデータがインターネット上にないか、まずは検索してみてください。
一応、民主主義国なので、意外と簡単に取得できることが多い。

まー、財務大臣もゆーてはるので、一応載せときます。

参考にした記事
「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした~それどころか財政再建は実質完了してしまう!(髙橋 洋一)