3S― 効率、意欲、完成度を上げ、ストレスを下げる理想空間を手に入れろ!

「3S」て、知ってますか?

3Sとは、

  • 整理
  • 整頓
  • 清掃

の頭文字のSをとったものです。

職場環境の改善で用いられるスローガン。
業務の効率化などの効果が期待されます。
企業にお勤めの方は研修で聞いたことがあるのではないでしょうか。

企業だけではない。
家庭の中、生活の中に取り入れれば、掃除や片付けも楽になりますよ。

そのシンプルさゆえに、ありふれた、つまらないものだと馬鹿にしてはいけません。
思っているより大きなメリット、深い影響力を持つ「3S」。
幸せな人生を手に入れるための大切な知識です。

それぞれの「S」、その言葉の意味を説明できますか?

清掃は分かりますよね。
掃除のこと。埃やゴミを取り除くことです。掃除機をかけたり、雑巾がけしたり。

では、整理と整頓は?
「整理整頓」として、ひとまとめに呼ばれることも多く、その違いや区別が曖昧になってしまっている方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

整頓とは、必要なものを、容易に探し出せるように配置、収納すること。
整理とは、必要なものと不要なものを区別し、不要なものを捨てること。

整理 不要なものを捨てること
整頓 必要なものを、容易に探し出せる状態にすること
清掃 埃やゴミを取り除くこと

単なる美化活動ではない!3S活動は「心磨き」!

もう何十年も前からあらゆる企業(特に製造業)では、その品質の安定のために、職場環境の改善を進めるために、この3S活動の導入が不可欠とまで言われてきました。

3S活動の主な目的は、

  • 安全面の向上(事故防止)
  • 快適性の向上(衛生面の向上、ストレス軽減)
  • 効率面の向上(無駄の削減、時間の短縮、生産性の向上)

上記のように、安全・快適・効率を目的に語られることが多い3S活動ですが、他にも、

  • 小さなことにも気付ける感性
  • より高い理想を追いかける挑戦意欲
  • きっちりと丁寧にこなそうとする完成度

などが得られると言われています。
ただし、これはただ単に職場環境が改善されただけでは得られません。
誰かにやってもらったり、業者に依頼したりしてもダメなんです。
自分でやる、自分たちでやるから得られるものなんです。

そして最後にもう一つ、3S活動のメリットとして上げておきたいものがあります。
それは、3S活動が定着した環境は「理屈なしに気持ちが晴れる」ということ
掃除や片付けをしたあとに感じるあれです!
もう一度言います。

理屈なしに気持ちが晴れる

どうですか?
3S活動の素晴らしさが少しでも伝われば幸いです。

何を始めるにも「順番」が大事!

3S活動は、
整理→整頓→清掃
の順番に進めて行くのが良いとされています。

この中で、特に重要なのは、「整理」です。

ものが少なくなることで、圧倒的に「片付けやすく(整頓)」、「掃除しやすい(清掃)」状態を作り出すことができるからです。

実際に下の2つの図の中から数字の「5」を探してみてください。

どちらの図で「5」が早く見つかりましたか?

恐らく、右のBだと思います。
違いは文字の総数だけですが、やはり数が少ない方がものは見つけやすくなります。

つまり、3Sの効果を高めるためには、どのような目的であれ、「整理」に注力することが、効果を高める上で重要です。

整理とは、必要なものと不要なものを区別し、不要なものを捨てること」です。

最も重要なS!整理!できていないと恐怖の「リバウンド」!

とにかく整理は重要です。

  • 片付けても、掃除しても、すぐに散らかってしまう。
  • 仕事が忙しくなると、すぐに散らかってしまう。

先ほどご説明したように、
整理を抜きにして整頓、清掃をしようとすると、膨大な労力が必要になります。
エネルギーも時間も必要です。

そして、せっかく整頓・清掃をしたとしても、
その状態を維持管理することにも、また膨大な労力が必要になってしまいます。

しかし、整理をしていれば、ものが少なくなっていれば、
普段の維持管理にもそれほどの労力は必要としません。
ものが少なくなることで、圧倒的に「維持管理がしやすい」状態を作り出すことができるからです。

収納スペースにまだまだ余裕がある状態と、収納スペースにギッシリ隙間なくものが入っている状態では、それはもう、余裕がある方が維持管理は楽です。

ものが増えたときなど、変化にも対応しやすい。

やっぱり整理!とにかく整理!です。

整理とは、必要なものと不要なものを区別し、不要なものを捨てること」です。

「もったいない精神」の真実

多くの人はどうでしょう?
自宅の整理を進める時にも、

  • あ、これ使うかもしれない
  • 想い出があるから捨てられない
  • 判断不可、とりあえずキープ

と、「必要でない」かもしれないアイテムを多く抱えているのではないでしょうか?

その原因の多くは、
「もったいないから捨てられない」
なのだろうと想像します。

世界的にも「Mottainai」という言葉は注目を浴びています。
でも、、、
でもね、、、
真の「もったいない精神」とは、「必要なものを大切に」することだと思うんです。

例えば、
「ひとを大切にする」
とっても素敵な表現だと思います。私自身もこの言葉は大好きです。

でも、ここでいう「ひと」とは、すべてのひとを指すのでしょうか?
「すべてのひとを大切にする」
もしそういう意味なら、これは神や仏の領域であり、とても現実的だとは思えません。

「ひとにやさしく」は、
「だれにでもやさしく」でしょうか?

ここでいう「ひと」は、一部の「ひと」を指します。
それが誰なのかは、自分達が、会社が、我々が定義すべきことです。

「もの」も同じです。
大切にするのは「必要なもの」に限定するのであって、「必要でないもの」は対象外です。

そうなんです!
3S活動の「整理」とは、我々の職場に「大切なものしか存在しない」ようにする活動なんです。
もう活動後は、あなたの職場には「大切なもの」しかない状態になるんです。
つまりそれこそ「すべてのものを大切にできる世界」。そんな世界を創り出すことができるんです。

3S活動の「整理」、すごいですよね!

たくさんのモノを抱え込んで捨てずに持っているからといって、モノを大事にしているわけではありません。むしろ、その逆です。

「断捨離」という考え方

人は膨大なモノを扱うのに日々、膨大な時間や気力を奪われ、
知らず知らずのうちに大きな重荷となって、
心身の健康を害するほどになってしまう。

断捨離は3Sの整理と同じようなもので、

  • :入ってくるいらないものを断つ。
  • :持っているいらない物を捨てる。
  • :ものへの執着から離れる。

「捨」は「整理」そのものですよね。

「断」と「捨」の2つを繰り返すことで、
ものへの「執着」から離れられるんだそうです。

「捨ててみて気づいた!あれは必要だった!」
なんて後悔することもあるでしょう。

それこそが「執着」!!!

捨ててしまったものは代わりになるものを探す。
いつまでもクヨクヨと考えないこと。
いろいろなこだわり(執着)から離れることで、
前向きになったり、広い考えができるようになっていくんだそうです。

断捨離というと新しい片づけ術かと思うかもしれませんが、そうではありません。
断捨離とは、ものへの執着を捨てることが最大のコンセプトです。
ものへの執着を捨てて、身の周りを綺麗にするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする。

これが断捨離の目的です。

ものへの執着から離れられるようになると、本当に必要なもの、本当に価値のあるものが
浮かび上がってきます。
そうして、断捨利は「選択・決断できる力」を育てます。

事実、断捨離を実践した方の多くが、

  • 捨てられないと思っていたものが捨てれるようになった
  • 片付けられない原因がわかった
  • 仕事や他人との関係性も見直すことができた
  • 自分軸をもっと大切にする生き方ができるようになった
  • ストレスが減って気持ちが楽になった

と言います。

あなたも最初の一歩を踏み出してはいかがでしょう?

断捨離
(いる・いらないの選択)
(ふさわしい・ふさわしくないの選択)

選択・決断できる自分になる
(なんとなくからの卒業)(思考停止からの回復)(感覚・感性が磨かれる)

意図的・意識的・果敢な人生

仕事や他人との関係性が変わる

捨てられない原因3つのタイプ

  • 現実逃避型(今は忙しいから、疲れているからと思ってしまう)
  • 過去執着型(過去の商品価値にとらわれ、もったいないと思ってしまう)
  • 未来不安型(いつか、そのうち使うかもしれないと思ってしまう)

どこまで捨てる?どこまで減らす?

その判断基準は、あなた自身で作る必要があります。

必要最小限のものだけで暮らす人のことを「ミニマリスト」と呼ぶそうです。
驚くほど少ないものしか持たない。部屋の中も引き出しの中もスカスカ。
ただし、これは極端な例。そんなに極限まで減らす必要はありません。

参考までに、片付けや断捨離で有名な2名をご紹介します。

やましたひでこ流

スペース(収納)に対して、物の量を制限します。
断捨離の「7:5:1の法則」に沿って、以下の様な考え方で実行します。

見えない収納(押入れや引き出し)
7割程度にして、3割のスペースを確保できるまで物を捨てる。

見える収納(食器棚など)
5割程度のスペースを使い、5割のスペースを確保できるまで物を捨てる。

見せる収納(飾り棚など)
1割程度に制限することで、飾る物をより際立たせることができる。

とにかく「量」に制限を加えて物を捨てます。
結果、部屋の中にスペースが生まれ、シンプルかつ広い空間を演出できる見栄えの良い部屋を作り出すことができます。

こんまり流

「ときめく」ものだけを残す。

捨てるものを選んで、残りを手元に置いておくのではなく、
手元に残すものを選んで、残りを捨てる。

そのための判断材料が、自分の直感である「ときめき」です。
収納からすべてのものを出し、床に並べ、ひとつづつ手に持つ。
ときめけば残す。ときめかなければ捨てる。
基本、ときめくもの以外は家の外へ出してしまいます。
「ときめくものだけに囲まれて暮らす」という方針です。

収納上手な人が陥りやすい問題!

大量のものがあっても、綺麗に収納できる人がいます。
でも、実際は不必要なガラクタがたくさん。
見た目は綺麗に収納できていても、いざ必要なものがあったときに、目的のものを探し出せない。
これは3Sでいう整頓とは違います。

整頓とは、必要なものを、容易に探し出せるように配置、収納すること。」です。

想像してみよう!綺麗な空間!輝く「もの」たち!

ここまで読み進めてくれたあなたなら、すでにイメージは膨らんでいるかもしれません。

整理・整頓・清掃ができている部屋。
ものの量は何割くらい減りましたか?
新たなスペース、空間は生まれましたか?
収納に余裕はできましたか?
何がどこにあるか、明確に把握できているはずです。
部屋にあるものは、ときめくもの、好きなもの、大切なもの、必要なものばかりです。

さあ!実行しよう!整理!

3Sの「整理」を主に解説してきましたが、
残る「整頓」「清掃」については省略します。
そんなもの「整理」ができていれば、簡単だからです。

実は「整理」も簡単です。本当は簡単です。

でも難しい。

いらないものを捨てるだけなのに。
価値がないと分かっているのに。
もう使わないのに。
本当は捨てたいのに。

簡単なのに、なかなかできない。

でも、もう大丈夫!大丈夫です!!
今は捨てたくて、捨てたくて、ウズウズしているはずです!
どうぞ!捨ててください!そして手に入れてください!幸せな日々を!!